ConoHaのVPSでKernel panic発生時に前のカーネルに戻す手順

カテゴリ:トラブル

CentOS 7のパッケージを更新後、Kernel panicでOSが起動できなくなり、前のカーネルに戻して復旧しましたので、その手順を記録として残します。

コンソールを開くとカーネルパニックで起動に失敗してる事が確認できます。 今回の場合「VFS: Unable to mount root fs on unknown-block(0,0)」のエラーでした。

コンソールを起動したままで、VPSを再起動します。

コンソールの左上の [再読み込み] を何度かクリックします。

Noteタイミングが合わないとカーネル選択画面が表示されませんが、その場合は表示されるまで何度か試してください。

カーネル選択画面が表示されたら、1つ前のカーネルを選択して起動します。

起動後、現在のカーネルを確認します。

# grub2-editenv list
saved_entry=CentOS Linux (3.10.0-1127.el7.x86_64) 7 (Core)

カーネルのリストを確認します。

# awk -F\' '$1=="menuentry " {print i++ " : " $2}' /etc/grub2.cfg
0 : CentOS Linux (3.10.0-1127.el7.x86_64) 7 (Core)
1 : CentOS Linux (3.10.0-1062.18.1.el7.x86_64) 7 (Core)
2 : CentOS Linux (3.10.0-1062.12.1.el7.x86_64) 7 (Core)
3 : CentOS Linux (3.10.0-1062.9.1.el7.x86_64) 7 (Core)
4 : CentOS Linux (3.10.0-1062.4.1.el7.x86_64) 7 (Core)
5 : CentOS Linux 7 Rescue 341b2cae4f874e5599e72a4bfb1010cc (3.10.0-862.14.4.el7.x86_64)
6 : CentOS Linux (0-rescue-f7d584f0539b4039b0255b17576f5907) 7 (Core)

1つ前のカーネルを選択します。

# grub2-set-default 1

OSを再起動します。

# reboot

以上で復旧完了です。

追記:
ちなみに原因はアップデートされたカーネルのinitramfsファイルが無いためでした。 以外記事を参考に手動修復で根本復旧できました。ありがとうございました。
http://vild.hatenablog.com/entry/2016/08/19/233547

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ConoHaのVPSの自動バックアップの一覧

公開日時:2020年05月10日 20:36:39

なお、VPS選びで迷ったらこちらの記事で主要VPSのメモリ容量ごとの月額、年額料金を比較していますので、是非参考にしてみてください。

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